茨城県図書館協会における電子的コンテンツ形成支援事業
(愛称:ilaコンテンツ)

茨城大学は本学が有する人的・物的資源を有効に活用し、
地域社会の発展に寄与するために、地域貢献特別事業を行っています。
本学図書館では茨城県図書館協会(ila:Ibaraki Library Association)と協力し、
画像データベース作成等の事業を展開しています。

概要 報告・成果 参加館  
 

1.取り組みの背景と地域のニーズ

(背景)
インターネット等の高度通信技術の普及に伴い、図書館においても電子メディアを活用した利用者サービスの向上と情報発信等が必要となってきている。

(地域のニーズ)
茨城県が計画した「茨城県図書館情報ネットワーク」(平成16年度に稼動。県内各図書館の蔵書検索システムを横断的に検索するシステム)を充実させる。

2.課題の趣旨、目的

 地域のニーズに対応して、(1) 所蔵資料の電子化(貴重な郷土史料等の電子的コンテンツ作成)、(2) 目録データの整備(公共図書館では整理困難な洋書等の所蔵目録作成)、(3) ホームページの整備(広報など情報発信の電子化対応)、(4) IT環境整備(インターネット接続)を茨城大学が支援することにより、協会会員館による情報発信を活性化し、県域の図書館サービス全体の品質向上を図り、生涯学習時代における人々の多様な学習ニーズに応えていくことができるようにする。

3.参加者

 茨城県図書館協会(茨城県内の公共図書館、公民館図書室、大学図書館、専門図書館107館が加盟)会員館を対象とした。 本事業推進のため同協会に「ila (= Ibaraki Library Association) 実行委員会」を組織し、支援の実施に際しては応募内容によって選考を行い、3年間で以下の14館が選考された。

 茨城県立図書館、つくば市立中央図書館、ひたちなか市立中央図書館、下館市立図書館、牛久市立中央図書館、鹿嶋市立図書館、取手市立図書館、明野町立図書館、麻生町公民館、十王町立図書館、桂村立図書館、コミュニティーセンター常北、美浦村中央公民館図書室、茨城大学附属図書館

4.成果概要

 画像データ、目録データ、ホームページの3項目について、作成支援を行った。平成16年度は需要等を含めて支援内容の見直しを行い、画像データのみの作成支援を行った。

4.1 画像データ
 平成14年度:3館58点2,012コマ
 平成15年度:3館14点2,056コマ
 平成16年度:1館7点70コマ

4.2 目録データ
 平成14年度:8館3,140点
 平成15年度:2館1,296点

4.3 ホームページ
 平成14年度:5館
 平成15年度:4館

5.成果一覧

 十王町ゆかりの江見水蔭著「地底探検記」、櫛形村誌、歐米人の日本觀、長久保赤水全/村田雨人、牛久市ゆかりの小川芋銭関係資料、掛軸、はがき、常陸国那賀郡内上河内村御検地帳、俳諧桜桃/夜半亭宋阿 (蕪村初期の下館市関連文献)、徳川斉昭書簡集、徳川光圀書翰集、などの画像データ作成を行った。
 その他、目録データとホームページ整備のための技術支援を行った。

関連リンク
文部科学省 報道発表(2004年4月27日) 変わる大学図書館(「国立大学図書館における特色ある取組」)
茨城大学地域連携推進本部
茨城大学地域貢献プラン 平成15年度文部科学省地域貢献特別支援事業の成果(茨城大学)[PDF:14.2MB]
茨城大学地域貢献プラン 平成14年度文部科学省地域貢献特別支援事業の成果(茨城大学)[PDF:22.1MB]
平成14年度地域連携・地域貢献(平成15年9月 茨城大学)[PDF:33.7MB]
茨城県図書館協会
茨城県立図書館


茨城大学図書館